The Persnickety Immigrant

好きなことを好きなだけ書くブログ。

初めてのアメリカ就活やったことすべてシェアします!

アメリカ生活は二度目とは言え、大人として生活基盤を築くのは初めてなので、私の経験が誰かの助けになればいいなと思い、アメリカ就活で行ったことすべてをシェアします!!!

※前提として就労ビザを持っているのでスポンサーが必要ない状態です。


もくじ

私の成果!

就活を7月から始めて、内定を10月中旬にいただきました。

量より質を優先したのと、結構最初は余裕ぶっこいてたので、思ったより時間がかかった感じです。

f:id:K8te_s:20201021050719p:plain

合計すると72件(会社の重複有)の応募もしくはコンタクトをしています。12件のインタビューにつながり、確率としては16.67%です。良く聞く100件応募して何もなかった、よりは反応がありました。

方法論については後述しますが、ここから方法ごとに細かく見ていくと、以下のようになります。

直接応募だけをした場合

f:id:K8te_s:20201021050848p:plain

インタビューにたどりつく確率は6.67%で、見事に1回以外はインタビューの反応なしです(笑)この1回も直接メールアドレスに応募書類を出して、HR担当者がResumeとカバーレターを読んでくれました。すでにポジションは埋まっているが、話だけでもしたい、という担当のご好意でインタビューらしきものをしました。とても良い人で良い会社でもあったので、またご縁があればぜひとも働きたいです!
ただし、Jobscan(後述)を使いATS対策をしたResumeとしていないResumeが混ざっているので、直接の応募が一番確率が低い、とは言いきれないかと思います。(夫に言ったらサイエンス的に結論出すにはちょっとエビデンスに欠けると言われました。笑)

リクルーター等にコンタクトだけをした場合

f:id:K8te_s:20201021050902p:plain

LinkedInやメールでコンタクトをした場合のインタビューにたどりつくまでの確率は16.33%でした。8月下旬はやる気が満ち溢れていたということがよくわかります(笑)
ちなみにコンタクトバックしてもらってもすでにポジションが埋まっているなどの理由でインタビューに進まなかったことも何回かありました。単純にコンタクトバックだけでみると、確率は26.53%です。4人に1人は何らかの返信をくれました!

応募したあとにリクルーターに直接コンタクトした場合

f:id:K8te_s:20201021050913p:plain

この方法は就活後半から始めた方法で、数字だけを見ると一番効果的です。インタビューにたどり着く確率は37.50%でした。ただ、コンタクトしたものに返信を貰っていないのでリクルーターがちゃんとメッセージを見たかは不明です。もしかしたらメッセージを見て私の応募書類を見てくれた可能性もあります。後半はJobscanを利用しATS対策を行っていたので、もしかしたら単純にATSをパスできた率が高かったのかもしれません。(後述)



さて、ここからはどのような就活を行っていたか説明していきます。


基本はここから学ぶ。

どこかの記事を読んでいてCultivated Cultureというサイトを見つけまして、そこのメルマガを購読して、エッセンスを学びました。(課金するのにはとても高かった・・・)(ググるとサイトはでてきます!)(直リンクするにはチキった。)

基本はシンプル。
気になる企業を見つけて、LinkedInでその会社の採用権限を持っている人を10人見つけ、メールアドレスを調べてから、個人へアプローチメールを送るというもの。

このアプローチを取る理由というのは、機械ではなく人間に直接アプローチすることで、採用される確率をあげようということです。
今のほとんどのリクルーティングにはATS(Applicant Tracking System)という機械が使われており、提出されるResumeすべてを機械がチェックしています。人が確認する頃には、機械の判断基準に達しないものはすべて却下されています。いかにどんなすごい経歴を持っていても、機械がレビューに値しないとした人には面接の機会自体が与えられません。
そのため、採用権限を持っている人に直接売り込むことで、機会の最大化を図ろうというアプローチです。

これを私なりにアレンジしました。


私のやり方

会社のターゲティング → 従業員のサーチ、リストアップ → リサーチ → アプローチ文章を考える → アプローチ

会社のターゲティング

まず私は攻める会社の規模を「スタートアップから成長企業になり、200~1000人規模になった会社」と定めました。(たまに例外もあるし、内定をもらったところは数万人規模w)
この会社リストを作るために、まずは「地域名 Best place to work for」等で検索して、会社を探しました。(栄えている地域だとリスト化されていることが多いです。)
その他には、LinkedInやIndeedを活用して自分の探している職種の求人を見て、求人を出している会社を探して、その会社をリストに加えたりもしました。

従業員のサーチ、リストアップ

LinkedInをメインに利用して検索を行いました。
 ※LinkedInではつながっている人がベースになって検索、表示できる人が限られてくるので、ランダムで繋がり申請を送ってきた人ともつながり、とにかくたくさんの人とつながることをおすすめします。(たまに変な人もいるので注意が必要ですが!)

会社のLinkedInページ左にある、PeopleからLinkedInに登録している従業員一覧を見ることができます。
この検索欄で「Recruiter」や「職種」等で検索をして、採用権限がありそうな人をどんどんリストアップしていきましょう。
職種で検索する際には、その職種のマネージャーに当たる人を探し出すことをおすすめします。言い方が雑ですが、平社員には採用権限がないので、最初の段階でコンタクトするには効率が悪いです。
特に大きい会社にはRecruiterにも種類があり、Sales採用の人、Technicalな職種だけを採用する人等といるので、そこもリストアップするときには確認すると後が楽です。

リストアップする際には、私は以下の情報をGoogle Spreadsheetに記録していました。

  • 名前
  • LinkedIn URL
  • 会社名
  • 職種
  • 居住地
  • いつから現在の会社で働いているのか
  • 大学卒業年
  • メールアドレス(載っていれば)
  • メモ

基本のやり方では10人はリストアップしろ、とのことでしたが、会社の大きさによっては人数が足りないことがあるので、その場合は少ない数でリストアップしました。臨機応変に。

リサーチ

まずは会社のリサーチ。沿革や文化等を調べます。
そして、アプローチする人の背景や、職務内容をLinkedInプロフィールから確認します。その人がコメントした内容をActivityから確認することもできるので、そこから興味範囲を確認することもできます。(後述)

アプローチ文章を考える

これに一番時間を使っています。

基本のやり方ではメールアドレスを以下のようなサービスで探して、連絡を取る方法ですが、私はメアドに直接送る勇気がなくて、LinkedInメッセージを使用しました。ただし、LinkedIn Premiumに課金してメッセージを送ってました。(後述)

hunter.io


リサーチを終えてからアプローチの文章に取り掛かります。私は基本文章がありましたが、本気度によってカスタマイズ具合を変えていました。

リクルーターに送るメッセージの一例をあげますね。

Subject: Interested in 職種 in 地域(会社の規模によっては地域があったほうがわかりやすい)
 
Hello 宛名,
 
My name is 自分の名前. I saw that you are a 会社名 recruiter and there is an opening for a 職種 in 場所. (この文章の書き方はその人がLinkedIn上でI am hiringとか言っていた場合には、You are hiring for 職種...のような書き方に変えていました。)I have experience at 前職名 and 自分の達成したこと. I am sure I would be a great fit to the team.
 
(ここに会社がなぜ今成長しているのか自分の分析を入れて、そこについて知りたいんだみたいなことを入れることもありました。入れるかどうかは本気度と書きやすさ次第でした(笑))
 
Is it possible to spare 20 minutes of your time to talk more about this position and my possibilities this week or next?
 
I look forward to hearing from you.

Best regards,
自分の名前


こんな感じでメッセージは書いていました。いろいろググると例文が出てくるので参考にしてください!
もちろん、送る人の職務によって内容を大きく変えることもあります。例えば、その人が営業であれば、その会社の営業手法について知りたいと書いたり、その人が同じ大学出身だったらそれを強調したり、その会社で大切にされている文化やバリューがあれば、そこを全面に押し出したりしました。

いかにコピペのメールっぽくなくすことかが肝になります。メールを送るレベルの人たちはコピペのネットワーキングメールは受け取り慣れているので、他の人にコピペして送れないような、その人に合わせた文章にすることが大切です。

アプローチ

考えたメッセージをLinkedInから送信し、返事を待つ。メールを使うとフォローアップができるのでおすすめですが、チキンな私は知らない人からメールが届くってことで不審がられてしまうことを恐れて、LinkedInプロフィールにメールアドレスを載せている人以外にはメールで連絡をできなかったです。そこは各自の判断にお任せします!

就活が最後のほうになってくると、アプローチする前にJobscan(後述)でATS対策をしたResumeだけで先に応募して、リクルーターにメッセージを送り付ける方法も取っていました。これも目立つのには役立ったと思います!


課金したもの

以下二つに課金しました。

  • LinkedIn Premium ($64.94/月)
  • Jobscan ($49.95/月、3ヶ月プランもあり、そちらのほうがお得)
LinkedIn Premium

premium.linkedin.com


LinkedInでメッセージを送るときに、つながっていない人(※たまにつながってなくてもメッセージを送ることができるので、この仕組みがどうなっているのかよくわからないですw)へはメッセージが送れないので、プレミアムアカウントにアップグレードして月15件まで送れるビジネスプランにしました。

プレミアムアカウントの利点は他にもありますが、個人的に役立ったのは応募者の中で自分が上位どれくらいにいるのかを確認できたり、インタビューでよく質問される項目についてビデオで解説をしてくれていたり、ちょこちょこと役立ちました。

ちなみに1ヶ月は無料で利用して、次の1ヶ月は自分で支払ってから止めました。そしたら2ヶ月半額のメールを送ってきたので、それを利用するのもアリかもしれません(笑)

Jobscan

www.jobscan.co

ATS対策としてResumeに必要な単語が含まれているかの確認をJobscanで行いました。
Job descriptionと自分のResumeを貼り付けて、マッチ度を計測し、なるべく高確率で書類が通るようにResumeの内容を向上させました。
無料でも利用できますが、利用回数に制限があるので課金しました。カバーレターの必要単語使用率も確認できるので、応募だけにフォーカスしたい場合には必須だと思います。


そのほかインタビューにたどり着くまでの細かいコツ

上記以外にも色々なことをやっていました。

希望の人を検索するときのコツ

大量の従業員から自分の探す人を見つけることは最初慣れるまでコツが要ります。
私はまずリクルーターのプロフィールを確認し、その人のActivityから横の繋がりや興味のあることを探し出していました。
LinkedIn上でアクティブな人ほど、メッセージに反応してくれる確率が高いです。その人がどの程度アクティブかどうかは、LinkedInのプロフィールページに以下のActivityが出ているかで判断できます。

f:id:K8te_s:20201021051629j:plain

(スクショはBill GatesのActivityです)

プロフィールページのActivity上に表示されているのは3ヶ月以内のその人のLinkedIn上でのコメントやシェア履歴の最新四つです。右上のSee allから詳しく見ることができます。

f:id:K8te_s:20201021051638j:plain

詳細を開くと、このように表示がされます。All activityはLike等も含んだLinkedIn上での全てのアクティビティーです。私はPostsを選択して、その人が実際に投稿したことを確認しています。
このPostのところでお互いにコメントしあっていたり、シェアしている元の投稿などをチェックしています。
そこから上司を見つけたり、Hiringしているという情報を見つけたりすることができます。

LinkedInのContentサーチ

これは私が見つけた検索方法で、あまり聞かない方法です。
LinkedInの検索バーから、「地域名 Hiring 職種キーワード」で検索し、Contentを選択します。

f:id:K8te_s:20201021051947j:plain

検索画面右上のSort byをTopにすることで最新の物が一番初めにでてきます。
ここから現在積極的に採用しており、かつメッセージを送ったら返事をくれそうな人を探し出します。
私はこれで大企業のリファーラルとResume無しの最終面接までたどり着き、一つからはオファーをいただきました。

Google Job、LinkedInのフィルターを活用し、毎日通知を受け取る

求人広告が出たらすぐにコンタクトしないと、どんどん人が応募するので、求人情報をいち早く入手することが大切です。

Googleで「Job 地名」で検索すると上位に求人が下のように一覧で表示されます。

f:id:K8te_s:20201021051842j:plain

この検索結果をアラートとして保存することができます。
自分の希望職種をキーワードに入れ、条件を選択し、パソコン画面左下のボタンからアラートを作成することができます。パソコンで作成すると自動的に自分のGmailにアラートが送られます。

f:id:K8te_s:20201021052030j:plain

このアラートの回数は選ぶことができ、週一回もしくは一日一回送るのか、それとも求人がポストされたらすぐ送るのか、を決めることができます。
すぐを選択すると各求人サイトに載った情報をくまなく見ることができますが、メールの量は多くなります。
私は希望職のアラートを逐一チェックし、日本語関連のアラートは一日一回で設定していました。

LinkedInでも同じようにアラートを設定できます。

同じように希望の求人検索を行い、検索結果の上に出てくるJob AlertをOnにします。

f:id:K8te_s:20201021052119j:plain

アラートの頻度と通知方法を選ぶことが可能です。


これらの方法でいち早く求人情報を手に入れ、誰よりも先にリクルーターにアプローチすることで仕事を得る確率がかなり上がると思います!!!


インタビュー準備

ここまではインタビューをどのようにゲットするかでしたが、これからはインタビューをどう乗り越えてきたのかをご紹介します。

まずはどのような質問が多くされるのか、ネットで検索します。
電話インタビューと対面インタビューでの質問内容が変わってくるので、「Phone interview questions」や「Interview questions」等で検索し、ある程度の数の質問を揃えます。そして、それらに対して答えを書きだします。

一つ一つの質問の答え方がわからない場合には、その質問を検索するとどうやって答えたらいいのか例が大量に出てきます。
確実に抑えておいたほうがいい質問は “Tell me about yourself.” や “Why do you want to work for us?” ですね。これはネットにたくさん資料があるので、それを参考にして答えを準備してください。
エントリーレベルの仕事だと、次の仕事に何を求めてる?が聞かれやすかったです。

ちなみに、電話インタビューでの私の感じた傾向としては、小規模の会社によってはリクルーターが対面インタビューの質問をしてくる傾向にあり、規模が大きい会社はジェネラルな質問をすることが多かったように感じました。

対面インタビューの質問で一番有名なタイプはBehavioral Questionsです。これは、あなたならこういう状況のときどうする?という質問の代わりに、過去のこういった経験の時にどうやって対応したか教えて?というものです。こちらもネットに大量に資料があるので、一度目を通しておいたほうがよいです!職種によって聞かれる内容が変わると思うので、基本の質問以外に、職種ごとの質問対策もお忘れなく。(この時にLinkedIn Premiumの質問集が役立ちました。)

書きだした答えは夫に見てもらい、文法のミスや明らかに変な言い回しを確認してもらってました。大体大丈夫だったのですが、aやtheの間違いが一番多かったです(笑)

それが終わったらひたすら暗記です!一人で練習してもいいですし、配偶者や知り合い等に質問してもらってもよいです。私はシナリオ通りにスラスラ話せるようになるまで練習しました。本番は内容は同じで違うワーディングで話していました。

最後に面接の最後に聞かれるあなたからの質問を準備してください。単純にJob descriptionに書かれていないことや、会社の文化に関すること、等色々聞くのが良いです。
あとは、面接官がわかっている場合に必ずLinkedInプロフィールを確認してください。この作業からその人の経歴に関する質問をすると、かなり反応が良くなります!


最後に

オファーをもらった仕事に関して言えば、一番大きかったのはリファーラルを手に入れられたことだと思います。

移民でアメリカでの仕事経験がない人を書類だけ見てまず話してみようと思わせることがまず第一の壁です。そこを乗り越えるために、誰かからのお墨付きがある、という状態はすでに一つステップを踏み出せています。
また、英語が話せるかどうかに限って言えば、それは電話面接で簡単に証明することができます。だから、まずはそこにたどり着くまでの工夫が不可欠だと思います。いくらビザがあって合法的に働くことができても、企業はアメリカ人を雇いたがるのが本音です。だって、そのほうが断然楽ですからね。それを乗り越えるために、Resumeだけを送り付けるのではなく、他のアメリカ人とは違うことを行うことを心がけました。その結果、ちゃんと仕事を得ることができました。


Twitterでは何度かつぶやいていますが、600人応募があった企業の最終面接も受けました。これも私が他の人とは違う方法を取ったからです。リクルーターに以下のメッセージを送りました。

My name is 名前. I saw your LinkedIn post on the ポジション role in 場所. I researched your company, and I immediately fell in love with 会社名. Your products benefit everyone involved by using technology in order to improve the outdated 業界 system that still relies on paper and ignores the positives of modern solutions. I would like to join the team to improve the world of 業界!


短いけれどポイントを押さえて愛を伝えました。そしてリクルーターは私のしっかりと準備したLinkedInプロフィールを見てくれ、君のバックグラウンドが気に入った。面接したい、と言ってくれました。最終面接までいきましたが、Resumeは出していません(笑)相手が気に入ってくれさえすればこんなこともあるようです。結果はご縁がなかったということになりましたが、今後何かがあったら是非とも連絡してくれ、と言われたので良い関係になれたのかなと思います。

ちなみに、LinkedInプロフィールは気合いをいれて書いたのがあり、こちらでちょこっと説明しています。

k8te.hatenadiary.com


私は試行錯誤しながら結果が出やすい、自分に合った方法を探しましたが、皆さんも自分なりに工夫しながら就職活動頑張ってください!

何か疑問、質問あればTwitterでお答えします! > Kate (@K8te_s) | Twitter
もし何か助けが必要であれば、できる範囲でお手伝いしますので、声かけてください!



※この記事に記載された内容によって被った損害等の一切の責任を負いかねますので、ご了承ください。※