The Persnickety Immigrant

好きなことを好きなだけ書くブログ。

アメリカ就活途中経過

Twitterではよくツイートしていますが、実際のところどうなのか、軽くまとめてみました。

私の就活メインメソッドはリクルーターやジョブポストの上長にあたる人を探し出して、直接コンタクトを取る方法を採用しています。
普通にアプライもしていましたが、下にある通り打率が悪いので、最終手段としています。
(この方法は成功次第、ちゃんとまとめます)

コンタクトリスト (8/31/2020現在)

2月からコンタクトリストをコツコツ作って、貯めました。

・コンタクトを取りたいと思った会社: 77社(93ポジション)
・コンタクトを取りたいと思った人達: 276人

・実際に応募した会社: 14社
・お祈りメール(断り): 4社
・何も連絡なし: 10社

・実際にコンタクトをした人達: 35人 (33社、6/28~8/31)
・連絡が返ってきた人達: 8人
・インタビュー: 5社
・最終インタビュー: 1社
・何も連絡なし: 27人 (8/31本日に送った6名含む)

今後の予定等

8月上旬にチートでコンタクトを取った日本語系のジョブに落ちてから背水の陣感が高まり、コンタクトを取る量が増えてきました。そうしたら連絡が返ってくる回数も増えた!(当たり前だ)
なので、ためらわずにもっと連絡を取って仕事を見つけたい。

あとはジョブポスティングを選ぶときに自分がやってきたことと同じものを選んでいくしかないと思った。不景気の今は攻めるときじゃなくて守りに入るとき・・・。攻めたいけど、競争者がいっぱいいるときは、日本でしか働いてない私には不利にしか働かない。

ということで、一喜一憂しながらまた頑張っていきますー。

私のLinkedInプロフィール

今日は私のLinkedInプロフィールをどう作ったかを紹介したいと思います。

色々なサイトを見て調べて考えた結果、私なりの表現方法に落ち着いたわけですが、個性を全面的に出したプロフィールになっているので、万人受けはあまりしないのではないかと思います。
ただ、模索中の人の参考になればと思い、記録も兼ねて残していきますね。


もくじ

LinkedInにおける自分のテーマ

まず決めたほうがいいのは自分がLinkedInを使って、何を求めているかということ。
大企業への就職?スタートアップ?中小企業?
私は会社とのカルチャーフィットを重視していきたいと思ったので、自分が大切にしていることを中心に、性格が伝わるように構成していきました。

Headshot

自分の写真をLinkedIn用に撮りましょう。
自然光が一番の照明になるようなので、屋外でちょっとかっこいい感じの建物等を背景にして、写真を撮りました。アメリカ向けならとくに、笑顔、歯を見せて、自信があるように。
身近な人に良い写真を撮ってもらえる余裕がなければ、プロに頼むのが一番です。

私は夫が自然に笑いを誘い出すようにうまーく撮ってくれたのでお気に入りです。
アメリカンな感じが漂っていないのは、日本人だからだということにします。笑

Background Picture

ここは自分を表す写真を載せるようにしています。
無料で権利が発生していない写真をネットで探して貼り付けています。

Headline

自分を表すHeadlineをしっかりと考えて載せましょう。
所属する会社とタイトルだけだと、つまらないですよ!
スマホアプリを使うと文字数が増えるとかなんとかで、スマホから更新するといいらしいです。

About

ここは以前Summaryだったスペース。
調べてみるとResumeと同じように硬いほうがいいだったり、自分の性格を全面に押し出したほうがいいだったり、人によって意見が全く違うところでもあります。

私は自分が働くにおいて何を大切にしてきたかを書いて載せています。
自分がキャリアで何を大切にしていて、それが今までの職にどう反映されてきたか、(誇張しながら)書きました。
そしてもちろん仕事においての成果も載せました。

中でも、最初の3行は大切です。長く書くとどうしても全文は表示されないので、その3行でいかに人の注意を呼び込めるかが重要になってきます。

Aboutのポイントは、ここを読めば私がどんな人間かわかり、どんな成果を上げてきたのかわかる、ということ。

そのほかには、自分の連絡先、名前の発音方法を載せています。笑
あとは検索に引っかかるように、自分に関するキーワードを入れている人も見かけました。

ここには自分の成果物などで載せられるものを載せています。General Resumeを載せている人もいますね。
私は特に載せていません。

Activity

ここはLinkedInでどんな活動をしているのかが載せられます。聞くところによると、たくさんのActivityがあったほうがいいようなので、考えてコメントをしていきましょう。

Experience

職歴の部分です。

ここが一番悩みました。
General Resumeの丸コピーでも正直OKだとは思っていますが、私はなんでこの会社に入ったのか、とか、この会社がどんなことをしているのか、を載せたいと思ったので、普通の書き方はしていません。

会社のビジョンと私のビジョンがどう交わったのか、そしてどんな成果を上げたのか。それを10行くらいで改行しつつ書いています。
正直後付けしたところもありますが、ないよりマシか!というところですね。

Education

ここには学歴を残しています。
GPAは高ければ残していいと思いますが、普通なら必要ないと思います。正直。

Skills & Endorsements

これは自分で持っていると思うSkillを載せてます。とりあえず関連するのは全部ぶっこんでいます。
知り合いからEndorsementがもらえたらいいのですが、中々頼むのは難しいですよね。笑

Recommendations

推薦をもらえるとここに書いてもらえます。誰か書いてくれないかな。笑

Accomplishments

ここには自分が受けたCoursesや話せるLanguagesなどを残しています。

最後に

個人のスタイルが確立されるまでに、いろんな人のLinkedInプロフィールを見て研究するのもありなんじゃないかと思っています。

私の場合は、自分で決めてその方向で突っ走っていけばどこかの企業とマッチするんじゃないかと思っています。はい、楽観的です。この作戦が成功するかどうかわかるのは、私が仕事をしっかりと見つけられたらですね!

GMAT対策紹介 As of 05/05/2020

このニート期間に人生の見直しを行ったところ、MBA受験を決意してしまいました。
そこで今日はGMATの対策に何を使っているか、紹介したいと思います。

GMATについて簡単に紹介

GMATとはGraduate Management Admission Testの頭文字を取ったテストのことで、世界中の経営大学院受験の際に、スタンダードのテストとして求められることが多いです。
このテストで試されている能力は語彙力や背景の知識ではなく、分析(Analytical)能力や批判的思考(Critical thinking)が試されています。

800満点で、Quantitative(数学)、Verbal(英語)、Integrated Reasoning(数学と英語の統合問題)、Essay(エッセイ)の四つのパートからなるテストです。
試験時間はおよそ3時間で、パソコン上でテストを受け、その日のうちにエッセイ以外の点数はわかる仕組みになっています。
また、パソコン上で行うテストのため、問題の解答の正誤によって次の問題の難易度が変わってくるというレベルの高いことをしてきます。

試しに無料でテストを受けたのですが、510/800点で、平均点の556点には少し及ばずでした。
この時の問題の難易度を見たところ、数学は難易度10/12の問題が多かったのに対し、英語は5くらいの難易度で止まっていました。英語、頑張ります。

今使っているテキスト

GMAT Official Guide 2020 Bundle: 3 Books + Online Question Bank

www.amazon.com

こちらは王道と言われる本家のGMAC(Graduate Management Admission Council)が出しているOfficial Guideです。Official Guide、Quantitative Review、Verbal Reviewの3冊セット、合わせておよそ1650ページ!!!
最初の説明が重複する部分があるため、実際に使用するのはそれよりも少ないとはいえ、ザアメリカのテキストという感じの分厚さです。
中身は簡単なコンセプトの説明と問題集で成り立っています。Quantに関しては数学が問題なくできていれば他の参考書は特に必要ないかと思いますが、満点を目指したい場合にはレベルの高い問題集があると安心だと思います(後述)。Verbalは不安がある場合には別の参考書が必要かと思います(こちらも後述)。
使い始めて1週間少しですが、答えの説明などが充実しており、すでに得点をある程度取れている人であればこれだけで足りそうなテキストです。

紙だけでなく、オンラインで6回の模擬テストを受けることができるので、今後テストが近づいた場合には重宝してくるのではないかと思います。

GMAT Foundations of Verbal: Practice Problems in Book and Online (Manhattan Prep GMAT Strategy Guides)

www.amazon.com

Official Guideの最初にDiagonostic Testがついており、Verbal問題を解いたのですが、見事に撃沈。不安が募りこの参考書を追加ですぐに買いました。
最初は文法の復習から始まり、問題において文章がどう組み立てられているのかの説明等、Verbalの基礎からしっかりと説明がされています。

文法は得意分野なのですが、まとまった文章となると別問題のようなので、こちらで基礎固めをしていきます。
私の対策としては、まずはきっちりしっかりと一つ一つの問題を読み込んでいく練習から始め、だんだんと一つの問題にかける時間を減らしていくことを目指していこうと思います。

GMAT Integrated Reasoning & Essay: Strategy Guide + Online Resources (Manhattan Prep GMAT Strategy Guides)

www.amazon.com

こちらも苦手な英語のジャンル別テキストです。
Integrated ReasoningとEssayに特化しており、どちらも初回テストで最低点を叩き出した私の底上げを狙う作戦です。

Pen + Gear Ruled Index Cards, White, 300 Count

www.walmart.com

Foundations of Verbalの最後に語彙リストがあったので、それを全て完璧にするためにインデックスカードを購入しました。全部で600ほどあったので、全てカバーするためにウォルマートで2セット買いました。
大量になると思うので出来上がったカードは大きなジップロックバッグにいれています。


今後購入を考えているテキスト

GMAT Advanced Quant: 250+ Practice Problems & Online Resources (Manhattan Prep GMAT Strategy Guides)

www.amazon.com

Quantセクションですでに47点以上を取っている人向けのテキストになります。
私は初回テストで44を取ったので、一旦購入済みのテキスト全ての問題を解き終わったらこのテキストを買って、レベル上げを目指そうかなと思っています。


最後に

私の出身大学はアメリカの田舎の州立校で、LinkedInを駆使して調べたところ、今のところ卒業生に私の行きたい大学院に行った人が一人もいなさそうです。笑
距離的にかなり離れているのもあるのでしょうが、私がパイオニア!?と興奮しつつ、まだ安心するのは当分早い、と行った段階です。

志望校は今回の引っ越し先にあるパートタイムMBAが全米10位以内のトップ校のため(特定しても内緒にしてね!)、私がそもそも受かるのか不安です。
でも、一回限りの人生なのだからチャレンジしてみないともったいないよな、ということで頑張ってみることにしました。
このGMAT対策も英語の勉強になっているので、就職してからも役立つとは思うので、頑張ろうと思います。(EADが届くまで少なくともあと2ヶ月もあるからね・・・)

それでは!

私のResume紹介

引っ越し先の住所が決まるまで仕事に応募するのをやめた結果、何かする気がなくなってしまったので、今日は私のResumeについて書いてみようと思います。

まだジョブサーチの沼に使っていないので、今やっていることの何かが間違っているとかそんなフェーズではないです。もしかしたら私のやっていることすべてが王道ではないかもしれないので、参考程度に見てください。
また、私はオンラインアプリケーションをメインとしていますが、やはり仕事を得るのにはネットワーキングが一番のようです。これについては私が実践してみたら記事にするかもしれません。


もくじ

Resumeの構成

私のResumeは5つの項目で成り立っています。

1. Name, Contact Info
2. Career Summary
3. Professional Experience
4. Skills
5. Education

これを一つずつ説明していきますね。


Job descriptionをしっかり読み込むことの大切さ

まず、アメリカでResumeを作るにあたってまず重要となってくるのが、応募する先のJob descriptionです。これをもとにResumeやCover Letterを作るといっても過言ではありません。
まだ自分の応募したい職種が決まっていない場合には、前職のJob descriptionや似たポジションを参考にするとResumeが書きやすくなるかと思います。
私が応募するときに参考にしたのは、すでにその職に就いている人のLinkedInを参考にして、どんなキーワードを使っているのか確認しました。


1. Name, Contact Info

ここは基本のコンタクト情報。名前、住所、電話番号、メールアドレスは必須です。名前は大きめのフォントで入れてください。

アメリカでは応募先企業に近い住所を持っていないとそもそも応募を受け付けてくれないことが多々あると聞きます。(”Applying for a job from out of state”で検索するとたくさんの対策記事が出てきます。)
私の場合は引っ越し先の新たなエリアでのジョブサーチをしていたので、Relocation先のエリア名を載せていました。というのも(これはソースを忘れてしまったのですが)、応募先のエリアで仕事経験がないと機械(ATS、Applicant Tracking System)によってはじかれることがあるそうです。

メールアドレスはよくわからない変なのは止めて、自分の名前だけのアドレスを作って載せましょう。そういう細かいところまでリクルーターは見ているらしいです。

LinkedInのURLはRelocation先を入れたら全体のバランスが悪かったので、URLを載せていますが、これは必須ではないかと思います。ただし、応募先によってはLinkedInのURLを求めるところもあるので、その場合には入れてみてください。

日本と違って、顔写真や生年月日、結婚有無とかは載せてはいけません。

名前とコンタクト情報のレイアウトは、左揃え、中央揃え、右揃えにするか個人の好みだと思います。私は中央が好きなので、真ん中に載せています。


2. Career Summary

その名の通り、キャリアについてのサマリー、まとめを載せます。この箇所ですが色々調べたところ、キャリアの長さに関係なく載せたほうが良いようです。
というのも、アメリカのHRは1枚のResumeを見るのに6秒しかかけません。*1その時に見ているのはきっとわかりやすい項目だと思うので、Career Summaryでは成果を一番上に載せておくことで、セールスポイントを見た人が理解しやすいのかと思います。

色々調べると書き方等、出てくるかと思いますが私が参考にしたのは以下の二つです。

参考1

www.topresume.com

参考にしたステップはこちら。

Step 1: Research, research, research
Step 2: What do you have to offer?
Step 3: Translate those skills
Step 4: List your areas of expertise
Step 5: Give it a polished look
Step 6: Proofread, proofread, and proofread some more


まずCareer Summaryは応募する各社ごとに違うものにしてください、というのが大前提。Step 1で言われているようにResearchを必ず行ってください。そうでないと、いくらサマリーがあっても逆にはじかれてしまいます。
Step 2では、自分が何をできるか、しっかりとリストアップします。このリストはResumeの職歴部分でも使うことができるので、残しておくと便利です。リストから応募する職種へ一番適している項目をピックアップして、次のステップに進みます。
Step 3では選んだ項目を文章に書き替えます。
Step 4はSkillsの項目で使うので今は飛ばします。
Step 5、6は最後の確認として使ってみてください。

参考2

https://zety.com/blog/resume-summary

ここで使われているテンプレをほとんど真似して使っています。
盗みすぎてもアレなので、ちょっとだけ文章を変えています。

[adjective(s)/strong character trait(s)][your job title][your experience]. Eager to support/help/assist/etc. [company name][what you want to help the employer achieve and how you want to do it]. [your key achievement(s)].


ここで使う形容詞には応募するJob descriptionから大切そうなもので、自分に当てはまる形容詞を選んで使っています。

ちなみに、この場所にCareer Objectiveを書けばいい、というサイトもあったりするわけですが、個人的にはあなたのキャリアの目的書いてどうする、って思うわけです。Resumeは自分のマーケティングツールなのですから、自分を売り出すもの以外は消しておきたい、そんな考えです。


3. Professional Experience

ここがResumeの一番時間がかかるところです。

基本事項としては、職歴の新しい順に会社名、所在地、職種、期間、自分の成果を載せること。(順番には他にも方法がありますが、私はスタンダードな逆時系列(reverse-chronological)を利用。)

ここで気を付けなければいけないのは、「自分がAchieveしたこと」を載せるべきであって、「自分が行ったこと=Job description/Responsibilities」を載せる箇所ではないということ。自分が残した数字や会社にどうやって貢献したかを書きます。先ほどCareer Summaryでリスト化した自分がOfferできることを参考にしてもいいかと思います。

また、以下に表記されているようなAction Verbsから自分が何をしたかを思い出して、書きだすのも良い方法だと思います。
www.indeed.com


私はこの職務経験の部分について、経験職種ごとにたくさんの項目をリストアップしています。AchievementとResponsibilitiesのどちらもリスト化して、応募先のポジションに合わせてResumeの項目を変えています。その場合には応募するJob descriptionに使われている単語を使い、ATS対策をしています。


4. Skills

キャリアサマリーや職務経歴には入れにくいけど、Job descriptionで必要とされるスキルを載せる場所だと私は思っています。
例えば、Time Management、Written, Verbal Interpersonal Skills、Microsoft Office、Japanese (Native)等。応募するポジションによってこのスキルキーワードは異なってくるので、Job descriptionをしっかりと読み込みましょう。

Skillsを載せる場所はここではなくて、キャリアサマリーの下でもいいとは思います。私が下に入れたのはそこまで胸張って言えないので下のほうにしました。好みです。


5. Education

学歴については、大学名、場所、期間、学位、専攻は必須。GPAに関しては数字が良ければ入れればいいと思っている。
新卒でない限りは学歴は一番下のレイアウトにすることをおすすめ。職歴の方が重要。


フォーマットについて

無料でファンシーなテンプレを使ってResumeを作れるサイトもいくつかありますが、私は今のところ使っていません。
機械がResumeを読み取る昨今ですので、機械に優しいシンプルで読み込みやすいResumeを作ろうと思っています。
例でいうとこのサイトのDublin Resume Templatesが一番近いかと思います。
resumegenius.com


ただ、デザイナーさんとかはきれいにデザインされたResumeの方がいいのかな、とも思いますので、自分の応募する職種に合わせたフォーマットにするのが一番かと思います。

マージンについては所説あり、正直好みとバランスかなと思っています。私は今のところ、上下左右0.75インチでそろえています。最小は0.5インチが限界ではないかと思います。
フォントサイズについても所説あり、1枚に収めるために9ポイント等の小さい文字を使うResumeも見たことがありますが、個人的には10~12ポイント当たりが読みやすいのではないかと思っています。
フォントは奇抜でなければ大丈夫だと思うのですが、私はベーシックなTimes New Romanを使っています。

正直ここら辺は好みと対象業界なので、自分に合わせたものを判断してください。


その他

Resumeの枚数は1枚に収める。2枚以上はレベルの高い職種に応募するときのみくらい。
紙に印刷する場合、厚めの良い紙を使うこと。手触りが明らかに違うのでちゃんと気を使っている感が出ます。まあ最近は紙提出が少なくなっていますが。
アメリカで就活する際、ワード等で作るときにはレターサイズを指定すること。日本から持ってきたパソコンだとA4がデフォルトなので注意が必要。
スペルミス厳禁。ミスっただけで落とされる、と思うくらい気を付けること。
Resumeファイルを提出するときはPDFで、ファイル名に自分の名前をちゃんと入れること。


最後に

アメリカで就活するにあたって避けられないのはResume作りですが、ポイントさえ抑えて、一回ベースとなるものを作ってしまえば気が楽になります。

しかしね、正直なところ会社のお荷物社員だったこともあるから、結構書くのは大変でした。
直近の仕事で数字色々出してたのでまだマシだった、って感じです。
まだまだ長いジョブハンティング、頑張ります!



※この記事に記載された内容によって被った損害等の一切の責任を負いかねますので、ご了承ください。※

*1:ソース: This Is Exactly What Hiring Managers & Recruiters Look For When Scanning Resumes (glassdoor) https://www.glassdoor.com/blog/scanning-resumes/

アメリカ就活で使っているもの紹介

就労許可がおりていませんが、就活準備はボチボチ始めています。
そんな今日は使っているウェブサイトやツールを紹介したいと思います。
ちなみに誰からもお金を受け取ってませんので、私の偏見に満ち溢れた記事です。


もくじ

就活サイト

日本でいう所謂〇〇ナビ的なところ、ですね。

LinkedIn

www.linkedin.com

これは日本でも良く使われ始めてきていますよね。社会人が使うSNSと言えばいいのかな。
自分の職歴をResumeとして載せて企業からのアプローチを待ったり、企業にアプローチするのに使っています。
求人検索機能もフィルターが色々あるので一番使うことが多いです。ベネフィットで絞れたりするので便利です。

首都圏に住んでいた時はLinkedInに毎週のようにリクルーターや企業から連絡が来ていましたが、こちらにきてからパッタリと無くなりました。日本にいた時は所謂良い企業に勤めていたこと、米大卒で英語が話せるということ、人材不足ということ、で職には困らないポジションだったのかもしれません。
今は、私の職歴が悪いのか、住んでいるところが悪いのか、それとも商習慣が違うのか、よくわかりませんが、リクルーターが直接コンタクトをすることはないです。夫は日本とは違うんだから自信なくすなよ?と言ってくれますがあまり効果はありません。


Indeed

www.indeed.com

リクルートが買収し、日本でもよくコマーシャルが見られますね。
企業が無料で求人を出せるということで大小関わらずにいろんな求人を見ることができます。
もちろんResumeも載せて、Publicに公開することで検索にひっかかるようにしています。
もし自分の端末で日本語が表示されたら、国でアメリカを選択してください。


Glassdoor

www.glassdoor.com

企業の口コミや給料を見るのに使っています。
ResumeはLinkedInをコピーしたものを載せています。


Google

www.google.com

“Jobs”というキーワードを入れれば、Googleが就活サイトを横断して求人を探してくれます。
これは自分の探したい分野がある程度狭くなっているときにおすすめです。職種キーワードで探すと途方もない数の求人が出てきますよ。
私は”Japanese jobs 地名”で検索すると掘り出し物求人が見つかることがあります。これはアラートをつけてメールで最新情報を得るようにしています。



Applicant Tracking System対策ツール

アメリカの多くの企業ではApplicant Tracking System (ATS)を採用の際に使用しているといわれています。(Fortune 500になると98%の企業が使っているのだとか!*1

このATSというのは、和訳すると応募者追跡システムというところ。
私達求職者が簡単にインターネットで仕事に応募ができるようになったように、企業も最小限の労力で一番良い候補者を絞りだしたい、というのがこのATSが大きく広がった背景ですね。*2

現状では、あなたがResumeを提出しても最初に読むのはコンピューターです。人ではありません。それを考えてResumeを作らなければいけません。

ATSができることとして、まずは求職者の情報を全て読み込みます。キーワード検索はもちろん、Resumeで使用されているキーワードをもとにその職に最適な人ランキングを作ることができます。なので、Resumeはコンピューターが読めるものにしなければ、まずあなたが候補者となる可能性は低いでしょう。*3

このATSに最適化したResumeの作り方については検索するといっぱい出てくるので興味がある方は検索してみてください。私も気が向いたら記事にします。


Jobscan

www.jobscan.co

このサイトでは実際にATSがあなたのResumeとJob description (JD)を比べてどれだけマッチしているか判断してくれます。
無料サービスは数回だけで、あとは有料になります。$49.95/月もしくは$89.95/3ヶ月なので、結構高くまだ課金していません。

トップページの真ん中あたりにResumeとJDをテキストベースで入れるところがあるので、そこにコピペします。Resumeの個人情報を削除するのを忘れずに!また、”Make my resume searchable to recruiters”のチェックを外すのを忘れずに。
“SCAN”をクリックすると結果がでてくるので、それをもとに自分のResumeを添削してみてください。

ちなみにこれで過去応募したものを調べたら25%でした。えー(笑)


skillsyncer

skillsyncer.com


これは上にあるJobscanと同じようなサービスですが、有料プランが若干お安めで、$14.95/月となっています。



Wordclouds.com

www.wordclouds.com

このサービスは文章からどの単語が多く使われているかを引き出してくれます。
なのでResumeを作るときに必ず使ったほうがいい単語を多い順に見ることができます。

ただ夫曰く、同じ単語を何回も使うのは英語的にはバカっぽいので、1回しかJDで使ってなくても重要な場合があるよ、とのことでした。納得。



最後に

この記事を書いている時点で私が応募した社数は2件、反応ゼロなので、今見ている範囲のものがそもそも有効かわかっていません。
これから数ヶ月かけて就活をして、正解を探してみようかと思います。

以上、質問やおすすめサイトがあればTwitterまでお願いします!

*1:ソース: Over 98% of Fortune 500 Companies Use Applicant Tracking Systems (ATS) By Jobscan Blog https://www.jobscan.co/blog/fortune-500-use-applicant-tracking-systems/

*2:ソース: APPLICANT TRACKING SYSTEMS > WHY ARE APPLICANT TRACKING SYSTEMS USED? https://www.jobscan.co/applicant-tracking-systems

*3:ソース: https://www.jobscan.co/blog/8-things-you-need-to-know-about-applicant-tracking-systems/

持病を持ってアメリカに来たときの医者探し

アメリカ生活も4か月目に突入してきましたが、やっとアメリカの医者にかかろうと決意しました。というのも私は双極性障害と診断され数年たっているのです。(このおかげでK1ビザ申請の時にものすごく焦ることになったのですが、それは別の機会に記録しますね。)

日本では毎月メンタルクリニックに通っており、今でも服薬しています。
渡米前に出せる期間分の薬を処方してもらったのと、手元に残った薬(これ自体はあまりよろしくないが)があったので、丸4ヶ月はいけるだろうと思っていました。

今は症状自体は酷かった時に比べたら良く、普通に活動したり(EADさえあれば)働いたりもできるようになっていますが、たまにうつ状態になっています。
アメリカという異国の地での新婚生活は、自分で思っている以上に自分にストレスがかかっていると考えているので、薬が切れて薬なしの生活に放り出されるのは症状が悪化する恐怖以外の何物でもありません。

ということで薬の終わりが見えてきた今、医者を探さなければいけません。


私のアメリカ医療に関する知識は、日本よりもお金がかかるということと、日本のようにどんな医者にでも行くことができない、ということだけです。そっからのスタート。ちなみに夫は健康体なので医者とは無縁の生活を送っているので助けにはなりませんでした。

- 第一歩

まずは夫が会社を通して加入している保険のホームページから、その保険のネットワーク内の医者を保険ホームページで検索してみることに。
車で10分くらいの近所にあり、しかもWalk-inを受け付けているということだったので、夫の休みを利用して訪れることにしました。

Walk-inの日に行ってみるとすでに予約でいっぱいのため、当日は受け付けられないと言われてしまいました。ですが3日後に予約を取れるということなので、予約。先に住所などの登録を行うよう指示され、言われるがままに個人情報を記入しました。訪れた理由には「医者を探している」と記載。担当者から呼ばれ血圧を測っているときに医者の探し方はわかる?と聞かれ違和感を覚える。それは間違っていなかった。

予約当日、着いてしばらくすると個室に通され、医者を探しているの?とまず聞かれる。うちはシャワーも浴びれないくらいの重症者を扱うところなのよ、と担当者。聞いてないしホームページにも書かれていないわ。話を聞くと医者に会えるまでには4~6週間かかるとのことで、そこまで待ってはいられない私は次のステップを確認。
プライマリーケアドクターはいる?との質問にいないと答えると、普通はプライマリーケアドクターから紹介してもらってからスペシャリストの医者を見つけるのよ、と言われる。そこで私もアメリカでの医療経験はないし、夫も(ある意味)頼れないので、初っ端ここに来たのよ、と説明。
アメリカではプライマリーケアからの紹介が必要で、まずプライマリーケアドクターを探すにはネットワークの担当者に電話してみてそこから始まるんだよ、と丁寧に説明してくれる。優しい。

ということで、振り出しに戻る。

- 第二歩

“How to find a mental health care doctor”とググってみると、まずはプライマリーケアドクターに会おうね、と書かれていました。最初からググれば良かった!(笑)
なのでプライマリーケアドクターを保険ネットワーク内から探してみました(アドバイスもらったように電話する勇気はなかった)。アメリカの医者では一見さんお断りみたいなところが多いと聞いていたので、検索時には “Accepting new patients” を検索フィルターに入れました。近場に1軒あったのでまずは訪れることに。

まずは “I am looking for a new primary care doctor.” みたいに言うと、New patient?受け付けてないわよ~と言われる。ホームページに書いてあったじゃん。という落胆。次も近場で行ってみると、書類パッケージを渡されて、医院内にあるパンフレットから医者を選んでこの電話番号に電話して予約を取ってね。と言われる。初回診療まで時間がかかりそうな予感大。
この時点であきらめモードに片足を突っ込み始める私。

また保険ネットワークのホームページに後戻り。車で20分くらいのところを発見。夫に電話してちゃんと受け入れているか確かめて!と懇願され、しょうがなく電話をする。
“Hello. I am looking for a primary care doctor. Are you accepting new patients?” と聞くと “Yes” との答えが。断られることだけを想定していたのでてんぱってしまい、何とか振り絞って “Should I make an apoointment or just come in?” と聞けた!そうすると、来ればいいよ、との答えをいただきお礼を言って電話を切ることができました(自分で拍手)。

そして新たなクリニックに到着。2階建ての結構大きな敷地、人も結構いる。これは予約すぐに取れるのかと不信感に襲われる。受付で初診ということと、名前と生年月日を伝え、登録をしてもらう。最短でいつ予約とれる?と聞くと3月中旬、1ヶ月以上先!ここで私の薬が切れそうな状況を伝えると別の場所にあるクリニックならすぐに予約が取れるかも、とのこと。なんて朗報。そして無事に次の週の予約を完了することができました。

そして予約当日。早起きしてクリニックへ!
5枚にわたる健康状態の質問に答えることに。その時に予防接種履歴も聞かれたので、ビザの時に使った履歴を持っていくことをおすすめします(私は持っていなかったので、多分全部受けていると思う!とはぐらかした)。
そして体重、血圧、体温を測定し、部屋で待つこと数分。先生の到着。で、双極性障害を治療したいんだって?私は専門じゃないから無理だよ。と、一言。まあ、それは予想していました。そこから色々話を聞くと普通に自分の保険ネットワークから医者を探せとな。また、振り出しに戻る!一応おすすめの精神科医とセラピストのリスト、リファーラルの紙をくれました。

- 第三歩

ここまでやってくるとアメリカの医療体制が不便で仕方ないですが、住んだが運のなんちゃらで、やりくりするしかない。
家に帰ってすぐに保険ネットワークの一覧を引っ張り出して、もらったリストが保険カバーしているか電話してみることに。まず電話をかけたところは新患受付していません。次は保険カバーしていません。いや、カバーしてあるってウェブに書いてあった!という心の叫びは無視。薬を処方できる人がうちにはいません、とか。とりあえず全部断られた。
次にネットワークの検索で症状や新患受付等でフィルターかけて医者を検索して、それをグーグル検索してみてもクリニックのホームページすら出てこない。どこの誰かわからない人はさすがに電話するのに非常にためらう。
最後にはとりあえずメンタルヘルスケアを行っているクリニック一覧を出して、そこをググってサービス内容を確認して電話をかけていった。
数打てば当たるのか、なんとか一ヶ月後のアポイントメントを取ることができました。とりあえず安心かな。

- 結論

保険に加入することができた時点ですぐに医者を探すことをおすすめします。
アメリカの医者は予約までに時間がかかるし、予約の日がきたとしてもそこが正しいかかりつけ医になりうるとは限らない。
なので、なんとかして早めに自分で探すか、配偶者や頼れる人に医者を探してもらいましょう。そうじゃないと自分に結局返ってきます!!!!
私も次の予約まで薬が持たないので容量を減らして生活します・・・・。良くないのはわかっているけれど、もう方法がない。

頑張って生き延びます~。

アメリカで国際結婚して初めてのタックスリターンはどうやるの?

*本時期は2020年1月現在の情報です*

そろそろタックスリターンの時期がやってきますね。
日本だと馴染みがない場合もありますが、アメリカだと必須ですよね。

今回は国際結婚をして初めて迎えるタックスリターンについて調べてみました。
原文が英語の場合はゆるっと訳しています。

結論!

結婚して1回目のタックスリターンを夫婦ジョイントで行う場合には、プロに頼んだほうが良いです!
もし、前年度※のタックスリターンの対象ではなく、配偶者がジョイントで行わない時には、自分でもできそうです。

また、タックスリターン対象者で日本に一定以上の資産がある場合には別途申告が必要になっています。

 ※この記事での前年度は2019年1月1日から12月31日までを指します。

ここから詳しく見ていきましょう。

タックスリターンとは

タックスリターンとは、確定申告のことです。
日本で企業に勤めていると大抵の場合は企業の年末調整によって12月に超過納税分が返ってきたりしますが、アメリカでは自分で申告が必要です。
こちらの締め切りは毎年4月15日となっています。

タックスリターンにかかる費用について話題になることもありますが、収入が一定以下且つ自身でオンラインにてリターンをする場合には費用は免除されます。
2019年は69,000ドルが上限額になっています。*1
この額は毎年変わるので確認が必要です。

ちなみに、前年度日本で勤務し所得税を払っていたら確定申告をしたほうが得だと言われています。
所得税は一年間の予想収入に基づいて天引きされているため、年の途中で退職すると過払い分が戻ってきません。
インターネットから源泉徴収票の額を入れて申告書は作成することができるので、行ったほうがお得です!
 確定申告書の作成はこちらから: 【確定申告書等作成コーナー】-作成コーナートップ

タックスリターンの対象者は

タックスリターンは基本的にResidentが対象者になっています。
民法におけるResidentについては聞きなれているかと思いますが、税法上におけるResidentの扱いはそれとは異なります。

Residentの種類は2種類あり、Resident AliensとNonresident Aliensとなっています。
Resident Aliensはアメリカ市民と同じように世界中の収入に対して課税が行われ、Nonresident Aliensについてはアメリカ国内での収入やアメリカと関連する貿易や商業からの収入が対象となります。*2

以下二つのルールのうちいずれかに当てはまればResident Alienになります。

 1)the Green Card Test: USCISからグリーンカードを受け取っているか*3
 2)the Substantial Presence Test: 1年間のうちに何日アメリカに滞在していたか。以下二つの条件を満たせばResidentになります。

   1. 前年度に31日以上の滞在

   2. 前年度を含めた過去3年間において合計183日滞在、数え方は以下の通り
・前年度の全てのアメリカ滞在日数
・前年度の1年前(2018年)の3分の1の滞在日数 (例えば9日であれば3日と数える)
・前年度の2年前(2017年)の6分の1の滞在日数*4

グリーンカードを持っていればタックスリターンの必要があり、グリーンカードが手元になくても滞在期間が規定以上であれば、タックスリターンの必要がある、というのが一般的な定義です。

ここで少しややこしくなるのが国際結婚のタックスリターンです。
まずは結婚した場合のタックスリターンを見てみましょう。

シングルと結婚した場合ではタックスリターンは異なるのか。

まず、婚姻関係がある二人のタックスリターンについて説明します。

アメリカでは結婚している二人は“Married Filing Jointly”と”Married Filing Separately”の二つの方法でタックスリターンを行うことができます。*5
簡単にいうと前者は結婚したので二人の収入と控除を一緒に考えることで、後者は結婚はしたが別々に収支を扱うことを言います。

ジョイントと別々でタックスリターンを出すかの決定打のほとんどは、どちらの方法で出したほうが税金が安くなるかによるかと思います。
細かい計算式はややこしいので、こちらのサイトを参考にしてください。
結婚した場合、ジョイントか別々でタックスリターンをするか選択しておおよそのリターンを計算することができます。
 参考: Income Tax Calculator and Refund Estimator 2019-2020 | H&R Block®
  

国際結婚の場合にはタックスリターンはどうなるのか。

さて、ここからは国際結婚の場合を見ていきましょう。

国際結婚の場合にも通常の結婚と同じようにジョイントと別々申告の二つを選ぶことができますが、アメリカ人同士の結婚と大きく異なってくるのが、「アメリカ市民ではない配偶者をResidentとしてみなすことを選ぶことができます。」*6
原文を見ると「選ぶことができる」となっているので、選ぶことができないとも解釈し、その二通りの方法を見ていきましょう。
忘れてはいけないのは、もしResidentの条件を満たしている場合には方法に関わらずタックスリターンを必ず行わなければなりません。

1)ジョイントでタックスリターンをする場合
あなたがResidentの条件を満たしているかに関係なく、タックスリターンはジョイントで行うことができます。

訳:
ジョイントでタックスリターンをすると決めた場合には以下の条件が当てはまります。
 ・税法上ではあなた自身が前年度中全ての期間、Residentであるとみなされます。(略)
 ・前年度分は二人ジョイントでタックスリターンをすると決めることができます。(その後の年度に別々で出すことももちろん可能です。)
 ・申請者と配偶者が前年度に世界中で得た収入がタックスリターンの対象となります。*7

ジョイントでタックスリターンを行う場合にはあなたの日本での収入もアメリカの課税対象になるようですが、日本で税金を支払っていればそれが一定額免除されるようです。*8

2)タックスリターンを夫婦別々に行う場合

これは前述したと同じように、結婚はしたが別々に収支を扱い、別々にタックスリターンを行うことを指しています。

あなたが前年度にアメリカに移住し、前述のResidentの条件を満たしていない場合には、あなたのタックスリターンを行う必要はなく、配偶者が”Married Filing Separately”の条件でタックスリターンを行うだけですみます。
あなたがResidentの条件に当てはまる場合、この方法を選ぶと配偶者とは別にタックスリターンが必要になります。


ここで注意したいのは州によっては、別々にタックスリターンを行う際、収支の考え方が異なる州があります。
Community propertyと呼ばれ、簡単にいうと結婚した二人のものは共有のものなので、収入も資産も半分で持ち合いましょう、という考え方です。*9
ルイジアナ州アリゾナ州カリフォルニア州テキサス州ワシントン州アイダホ州ネバダ州、ニューメキシコ州ウィスコンシン州にてこれが適用されます。*10
ジョイントでタックスリターンを出す場合にはそこまで大きく関わってこないのですが、別々でタックスリターンを出す場合には少しややこしくなるので、注意が必要です。
Nonresident Alienでも一定の条件に当てはまらないと配偶者のタックスリターンに収入を反映させなければならないようです。*11
調べてみると中々ややこしいので、これらの州にお住いの場合はご自身で判断せず、プロに相談することを強くお勧めします!

どちらのタックスリターンの方法を選んだらいいの?

まず、どちらの方法を選んだとしてもあなたの配偶者は結婚しているものとしてタックスリターンを出さなければなりません。
また、Residentとしてタックスリターンの義務が発生している場合にはFBARとForm 8938が必要となってくることもありますが、それについては後述します。*12


ここまで読むと、結婚直後のタックスリターンはややこしそうな空気がプンプンしますよね。
なので、Residentとしてタックスリターンの必要性がある場合にはプロに頼むことをおすすめします。
もし配偶者が別々にタックスリターンを行うことを決め、あなたがタックスリターンをしなくて済むのであれば、個人で行うことが可能そうですね。

ちなみに収入が二人合わせて$56,000以下だと無料でプロが相談にのってくれます。
 こちら: Free Tax Return Preparation for Qualifying Taxpayers
  https://www.irs.gov/individuals/free-tax-return-preparation-for-you-by-volunteers

FBARの申告について

アメリカに住んでいる人が、前年度に一時でも海外に資産を10,000ドル以上持っていたことがある場合にはFBAR(Report of Foreign Bank and Financial Accounts)の申告が必要となっています。
ここでの資産とは、銀行口座、証券、投資信託等を指します。*13

 ●「アメリカに住んでいる人」
ここではアメリカ市民やResidentの定義にあてはまる人を指しています。
そのため、K1ビザで渡米しAOSステータスのまま年を越してしまった場合には前述の税法上におけるResidentの条件をそのままあてはめれば良いようです。*14

 ●「10,000ドル」
海外通貨のレートをIRSが毎年決めており、2019年度は1ドル109.008円です。*15
前年度の場合、10,000ドルは1,090,080円ですね。

 ●申告期限と罰金
こちらもタックスリターンと同じく4月15日までとなっています。
この申告が漏れた場合には罰金を払わなければならないので、お気を付けください。

FBARについて詳しくは: Report of Foreign Bank and Financial Accounts (FBAR)
  https://www.irs.gov/businesses/small-businesses-self-employed/report-of-foreign-bank-and-financial-accounts-fbar

申告は以下のホームページより電子申告できますし、内容もそこまで難しくはなさそうです。
 こちら: BSA E-FILING SYSTEM
  https://bsaefiling.fincen.treas.gov/main.html

Form 8938の申告について

こちらは税法上のResidentとして、タックスリターンをする場合、もしくはNonresident AlienだがジョイントでタックスリターンをするためResidentとしてみなされた場合に必要となる可能性のあるFormです。*16

このFormの場合の条件は、

 ・配偶者とは別々に申告する場合、前年度の最後の日に全ての資産額が$50,000以上の場合、もしくは前年度内に$75,000を一度でも超えた場合
 ・ジョイントで申告する場合、前年度の最後の日に全ての資産額が$100,000以上の場合、もしくは前年度内に$150,000を一度でも超えた場合*17

資産の内容について詳しく見たい場合にはこちらのページの下に載っているので参考にしてください。
 資産詳細: Comparison of Form 8938 and FBAR Requirements
  https://www.irs.gov/businesses/comparison-of-form-8938-and-fbar-requirements

最後に

移住したからには避けられないアメリカのタックスリターン。
かなりややこしく、アメリカ人にもタックスリターンは嫌われているようです。

今回調べていく中でなるべく正確な情報を提供しようと心掛けましたが、正直ケースバイケースなことが多かったので、少しでも不安がある場合にはプロに相談してみてください。


この記事の情報は2020年1月現在のものであり、またここに記載された内容によって被った損害等の一切の責任を負いかねますので、ご了承ください。

*1:ソース: Free File: Do Your Federal Taxes for Free https://www.irs.gov/filing/free-file-do-your-federal-taxes-for-free

*2:ソース: Introduction to Residency Under U.S. Tax Law https://www.irs.gov/individuals/international-taxpayers/introduction-to-residency-under-us-tax-law

*3:ソース: Alien Residency - Green Card Test https://www.irs.gov/individuals/international-taxpayers/alien-residency-green-card-test

*4:ソース: Substantial Presence Test https://www.irs.gov/individuals/international-taxpayers/substantial-presence-test

*5:ソース: Publication 504 (2018), Divorced or Separated Individuals > Married Filing Jointly, Married Filing Separately https://www.irs.gov/publications/p504#en_US_2018_publink1000175824

*6:ソース: Nonresident Alien Spouse https://www.irs.gov/individuals/international-taxpayers/nonresident-alien-spouse

*7:ソース: Nonresident Alien Spouse > Election to File Joint Return https://www.irs.gov/individuals/international-taxpayers/nonresident-alien-spouse

*8:ソース: Foreign Tax Credit https://www.irs.gov/individuals/international-taxpayers/foreign-tax-credit

*9:ソース: Five Tax Tips for Community Property States https://turbotax.intuit.com/tax-tips/marriage/five-tax-tips-for-community-property-states/L4jG7cq7Z

*10:ソース: Publication 555 (01/2019), Community Property https://www.irs.gov/publications/p555

*11:ソース: Publication 555 (01/2019), Community Property > Nonresident alien https://www.irs.gov/publications/p555

*12:ソース: How To File Taxes When Marrying A Non-U.S. Citizen https://www.hrblock.com/tax-center/filing/personal-tax-planning/filing-taxes-when-married-to-non-us-citizen/

*13:ソース: Report of Foreign Bank and Financial Accounts (FBAR) https://www.irs.gov/businesses/small-businesses-self-employed/report-of-foreign-bank-and-financial-accounts-fbar

*14:ソース: BSA Electronic Filing Requirements For Report of Foreign Bank and Financial Accounts (FinCEN Form 114) > General Definitions > United States Resident https://www.fincen.gov/sites/default/files/shared/FBAR%20Line%20Item%20Filing%20Instructions.pdf

*15:ソース: Yearly Average Currency Exchange Rates https://www.irs.gov/individuals/international-taxpayers/yearly-average-currency-exchange-rates

*16:ソース: About Form 8938, Statement of Specified Foreign Financial Assets > Instructions for Form 8938 https://www.irs.gov/forms-pubs/about-form-8938

*17:ソース: Comparison of Form 8938 and FBAR Requirements https://www.irs.gov/businesses/comparison-of-form-8938-and-fbar-requirements

日本で払った年金はアメリカで受け取れないの?

*本時期は2020年1月現在の情報です*

記事第一弾!

今回はアメリカへK1ビザ等で完全移住した時に、日本で支払った年金をアメリカのSocial Securityに移行できるのか、調べてみました。
情報源が英語の場合にはゆるっと訳しています。

アメリカのSocial Security受給申請までは何もしなくていい!

調べてみたところ、アメリカでSocial Securityの受給申請を行うまでは、日本とアメリカで年金を収めていても、特に何もしなくていいそうです。

記載訳:
 一つの国のクレジット※をほかの国で数えたい場合には何もしなくてよい。
 もし日本の年金機構におけるクレジットを使用して、アメリカのSocial Securityのベネフィットを受けたい場合には、Social Securityオフィスがあなたが申請した際に直接日本の記録を入手します。*1

   ※クレジット: ここでのクレジットとは、アメリカにおけるSocial Security加入期間の数え方のこと。3ヶ月で1クレジット、1年で4クレジットとされる。

なので皆様、年金がもらえる年齢まで待ちましょうね!というのが結論です。
いろいろ調べたのですが、現在の条件がそのまま私たちのリタイアまで持つかということを考えると、今調べてもあまり意味はないです。

それでも調べてしまったので、以下にまとめました。興味のある方はぜひ。

そもそも、アメリカで年金ってあるの?

アメリカといえば日本のような公的年金制度がないイメージってありませんか?
実はSocial Security(直訳すると社会保障)という名前で、政府支援の年金が存在します。
細かい話は他の方が書かれているようなので割愛しますが、日本と同じように給料からSocial Securityが天引きされ、10年以上収めるとリタイア後にお金がもらえる仕組みです。

 -詳しくは:
   海外の年金制度|厚生労働省

なぜ日本で収めた年金がアメリカでも有効なの?

では、異なる国へ納付した年金をどうして一つのものとして数えられるのでしょうか。
それは「社会保障協定」を2005年に日本とアメリカが結んでいるからです。
この社会保障協定は元々、駐在員等が日本とアメリカの二ヶ国において年金を収めなければならなかったこと、年金納付通算期間が海外で働いていた時期の分少なくなってしまうことから、締結されたようです。
ありがとう、政府!

 -詳しくは:
   社会保障協定|日本年金機構
   海外で働かれている皆様へ(社会保障協定)|厚生労働省

ただし、実際に年金支払い記録が"transfer”(移行)されるわけではないということ。

記載訳:
 他国でのクレジットを各国がみなしとして数えるかもしれないが、あなたのクレジットは実際に国から国へと移行されるわけではない。あなたが得たクレジットはその国に記録として残り、その国でのベネフィットに換算することも可能である。*2

では実際の年金受領ケースはどうなるの?

考えられる年金受領ケースとしては以下があげられます。
 1)アメリカからSocial Securityを受領する場合
 2)日本から年金を受領する場合
 3)両国からの年金を受領する場合

1)アメリカからSocial Securityを受領する場合

Social Securityを受領する最低条件として10年間(40クレジット)の納付が求められています。
アメリカで10年以上もしくは日本での納付を足して10年以上の場合があてはまります。

年金支払条件訳:
 もしアメリカのSocial Securityにおいて年金受領のための十分なクレジットがない場合、日本とアメリカのクレジット履歴によって部分的なベネフィットをアメリカから受けることが可能な場合があります。
 しかし、日本のクレジットを換算するためには、少なくとも6クレジット(1年半)のアメリカでの年金納付が必要になってきます。
もしアメリカにおいてベネフィット受領資格を得ている場合(10年以上の納付)、アメリカはあなたの日本でのクレジットをカウントすることができません。*3

なんと、アメリカで10年以上働いた場合にアメリカのSocial Securityのみを受領しようとすると、日本で支払った年金はアメリカのものに加算されません!

アメリカでの就業が10年以下の場合にはSocial Security額の計算方法が以下の通りとなります。

記載訳:
 もし日本とアメリカの年金納付期間を合わせて10年以上となった場合、最初のベネフィットはアメリカですべての期間働いたようにみなされ、アメリカでの収入がベースとなります。そしてこの最初のベネフィットは日本のクレジットがベネフィットを支払い可能としたとみなされ、減額がされます。減額幅はアメリカでのクレジットがどれだけあるかによるため、アメリカのクレジットが多いと減額は少なくなり、クレジットが少ないと減額は大きくなります。*4

10年以上しっかり払わないとやはり額は少なさそうですね。

2)日本から年金を受領する場合

日本でも同じく10年間の加入が年金受領の条件となっています。
日本で10年以上、もしくはアメリカでの納付を足して10年以上の場合があてはまります。

年金支払条件訳:
 日本のベネフィットを取得する権利がある場合、両国からの社会保障のクレジットとしてみなすことが可能です。日本とアメリカのクレジットを含めるためには、少なくとも日本での一か月以上のクレジットが必要です。*5

これって、もしかして日本とアメリカから年金もらえるの?

年金機構によると以下のことが言えるそう。

抜粋
 「日本の年金制度から将来老齢年金を受けるためには原則10年以上の年金加入期間が必要ですが、日本国籍を有する人が20才から60才までの間に海外に在住した期間は、「合算対象期間」として年金加入期間と同じ取扱いを受けるので、年金加入期間と合算対象期間をあわせて10年以上あれば、将来老齢年金を受けることができます。
 また、社会保障協定の年金加入期間の通算の考え方に基づき、協定相手国の年金加入期間も、日本の年金加入期間とみなして取り扱われることができます。(日英・日韓協定を除く)
 ただし、年金額は、実際の年金加入期間や納めた保険料に応じて計算されますので、合算対象期間は年金額の計算の対象にはなりません。」*6

つまり、年金受給資格はもらえるので支払いはされるが、金額は納付金額によっては大した事ないかもしれないよ、ということ。
そしてなんと、日本国籍であれば海外に住んでいる間に年金を払っていなくても、受給資格期間としてみなされます。*7

ちなみにねんきんネットにおいて、今までの年金納付額から受領金額を試算することが可能です。
納付が10年以下でも計算して出してくれるので十分指標にはなります。
(もちろん現在の情報なので、将来変わることもあり得るし、インフレを加味すると大したことのない金額かもしれない。)

 -詳しくは:
   ねんきんネット|日本年金機構

もちろん、日本の年金をアメリカで受け取った場合には、アメリカでの課税対象になるのでご注意を。

3)両国からの年金を受領する場合

日本で10年以上、アメリカで10年以上勤務した場合には両国からの年金を受領することが可能です。
この場合は両国の年金受領資格を満たしているため、日本とアメリカからの年金を受領することが可能です。

しかし、アメリカの年金金額が減額されることもあります。
Windfall Elimination Provision(棚ぼた防止規定)という法律により、アメリカのSocial Security Taxを支払わなくてよい企業に務めていた場合にはSocial Securityが減額されるそうです。
つまり日本にある企業は対象となるため、結局日本の年金から金額が引かれるようです。
ただし、30年以上アメリカにおいてSocial Securityを収めていると例外となるようです。*8

両国から減額なしで受け取ったとしても、金額によっては課税対象となります。

では年金受給時にどうやって申請するの?

Social Securityは申請しないともらえません。
なので、リタイアの時(1960年以降生まれの人は67歳)に書類をそろえて提出が必要です。*9
減額はされますがリタイアより早く受領することも可能ではあります。

アメリカに住んでいる場合には、Social Security Administrationへの申請が必要です。*10
日本の年金、アメリカのSocial SecurityどちらもSSAへの申請のみで可能です。
この際、Social Securityオフィスを訪れるか、J/USA 1のフォームへの記入が必要となっています。

重要なのはここで日本とアメリカの両国から年金を受け取れる可能性が示唆されています。

記載訳:
 一つの国に申請して、他国へのベネフィットの申請をすることも可能です。申請情報は他国に送られます。その各国が各自の法律に則って、他国のクレジットを申請を処理し、決定するとお知らせされます。*11

もしかしたら、両国から年金をもらえるかもしれませんね。

最後に

今回調べてみたところによると、2020年1月現在は日本とアメリカの両国から年金を受領することは行えそうな感じがしますね。

これから国際情勢が変わったり日本の年金システムが変わったりして、ここに書いてある通りには行かない可能性もでてくるので過剰な期待は禁物。
しかも国籍問題も絡んでくるようなので、またややこしい。

夫にはもう払ったお金はsunk costなのだから、気にするな!と言われましたが(笑)、気になるんだよ!の気持ちでまとめてみました。
どなたかの「気になる」が満たされれば幸いです。

※間違っている情報などあればご指摘ください!


この記事の情報は2020年1月現在のものであり、またここに記載された内容によって被った損害等の一切の責任を負いかねますので、ご了承ください。

*1:ソース: Totalization Agreement with Japan > How Credits Get Counted https://www.ssa.gov/international/Agreement_Pamphlets/japan.html

*2:ソース: Totalization Agreement with Japan > How Credits Get Counted https://www.ssa.gov/international/Agreement_Pamphlets/japan.html

*3:ソース: Totalization Agreement with Japan > How Benefits Can Be Paid https://www.ssa.gov/international/Agreement_Pamphlets/japan.html

*4:ソース: Totalization Agreement with Japan > Computation Of U.S. Benefit Under The Agreement https://www.ssa.gov/international/Agreement_Pamphlets/japan.html

*5:ソース: Totalization Agreement with Japan > How Benefits Can Be Paid https://www.ssa.gov/international/Agreement_Pamphlets/japan.html

*6:ソース: Q. 海外に在住する日本人は、国民年金に任意加入しないと、将来日本の老齢年金を受けられなくなってしまうのですか。 https://www.nenkin.go.jp/faq/kaigaikyoju/shaho-kyotei/kyotsu/20120125-05.html

*7:ソース: 合算対象期間 (日本年金機構) https://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/kyotsu/jukyu-yoken/20140421-05.html

*8:詳しくは: https://www.ssa.gov/planners/retire/wep.html

*9:年齢について詳しくは: Benefits By Year Of Birth (Social Security Administration) https://www.ssa.gov/planners/retire/agereduction.html

*10:日本からの申請の場合はこちら: 協定相手国別の注意事項(アメリカ) (日本年金機構) > 9 .アメリカ年金の申請方法 https://www.nenkin.go.jp/service/kaigaikyoju/shaho-kyotei/kyoteiaite_chui/usa.html#cms09

*11:ソース: Totalization Agreement with Japan > Claims for benefits https://www.ssa.gov/international/Agreement_Pamphlets/japan.html#claims