The Persnickety Immigrant

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持病を持ってアメリカに来たときの医者探し

アメリカ生活も4か月目に突入してきましたが、やっとアメリカの医者にかかろうと決意しました。というのも私は双極性障害と診断され数年たっているのです。(このおかげでK1ビザ申請の時にものすごく焦ることになったのですが、それは別の機会に記録しますね。)

日本では毎月メンタルクリニックに通っており、今でも服薬しています。
渡米前に出せる期間分の薬を処方してもらったのと、手元に残った薬(これ自体はあまりよろしくないが)があったので、丸4ヶ月はいけるだろうと思っていました。

今は症状自体は酷かった時に比べたら良く、普通に活動したり(EADさえあれば)働いたりもできるようになっていますが、たまにうつ状態になっています。
アメリカという異国の地での新婚生活は、自分で思っている以上に自分にストレスがかかっていると考えているので、薬が切れて薬なしの生活に放り出されるのは症状が悪化する恐怖以外の何物でもありません。

ということで薬の終わりが見えてきた今、医者を探さなければいけません。


私のアメリカ医療に関する知識は、日本よりもお金がかかるということと、日本のようにどんな医者にでも行くことができない、ということだけです。そっからのスタート。ちなみに夫は健康体なので医者とは無縁の生活を送っているので助けにはなりませんでした。

- 第一歩

まずは夫が会社を通して加入している保険のホームページから、その保険のネットワーク内の医者を保険ホームページで検索してみることに。
車で10分くらいの近所にあり、しかもWalk-inを受け付けているということだったので、夫の休みを利用して訪れることにしました。

Walk-inの日に行ってみるとすでに予約でいっぱいのため、当日は受け付けられないと言われてしまいました。ですが3日後に予約を取れるということなので、予約。先に住所などの登録を行うよう指示され、言われるがままに個人情報を記入しました。訪れた理由には「医者を探している」と記載。担当者から呼ばれ血圧を測っているときに医者の探し方はわかる?と聞かれ違和感を覚える。それは間違っていなかった。

予約当日、着いてしばらくすると個室に通され、医者を探しているの?とまず聞かれる。うちはシャワーも浴びれないくらいの重症者を扱うところなのよ、と担当者。聞いてないしホームページにも書かれていないわ。話を聞くと医者に会えるまでには4~6週間かかるとのことで、そこまで待ってはいられない私は次のステップを確認。
プライマリーケアドクターはいる?との質問にいないと答えると、普通はプライマリーケアドクターから紹介してもらってからスペシャリストの医者を見つけるのよ、と言われる。そこで私もアメリカでの医療経験はないし、夫も(ある意味)頼れないので、初っ端ここに来たのよ、と説明。
アメリカではプライマリーケアからの紹介が必要で、まずプライマリーケアドクターを探すにはネットワークの担当者に電話してみてそこから始まるんだよ、と丁寧に説明してくれる。優しい。

ということで、振り出しに戻る。

- 第二歩

“How to find a mental health care doctor”とググってみると、まずはプライマリーケアドクターに会おうね、と書かれていました。最初からググれば良かった!(笑)
なのでプライマリーケアドクターを保険ネットワーク内から探してみました(アドバイスもらったように電話する勇気はなかった)。アメリカの医者では一見さんお断りみたいなところが多いと聞いていたので、検索時には “Accepting new patients” を検索フィルターに入れました。近場に1軒あったのでまずは訪れることに。

まずは “I am looking for a new primary care doctor.” みたいに言うと、New patient?受け付けてないわよ~と言われる。ホームページに書いてあったじゃん。という落胆。次も近場で行ってみると、書類パッケージを渡されて、医院内にあるパンフレットから医者を選んでこの電話番号に電話して予約を取ってね。と言われる。初回診療まで時間がかかりそうな予感大。
この時点であきらめモードに片足を突っ込み始める私。

また保険ネットワークのホームページに後戻り。車で20分くらいのところを発見。夫に電話してちゃんと受け入れているか確かめて!と懇願され、しょうがなく電話をする。
“Hello. I am looking for a primary care doctor. Are you accepting new patients?” と聞くと “Yes” との答えが。断られることだけを想定していたのでてんぱってしまい、何とか振り絞って “Should I make an apoointment or just come in?” と聞けた!そうすると、来ればいいよ、との答えをいただきお礼を言って電話を切ることができました(自分で拍手)。

そして新たなクリニックに到着。2階建ての結構大きな敷地、人も結構いる。これは予約すぐに取れるのかと不信感に襲われる。受付で初診ということと、名前と生年月日を伝え、登録をしてもらう。最短でいつ予約とれる?と聞くと3月中旬、1ヶ月以上先!ここで私の薬が切れそうな状況を伝えると別の場所にあるクリニックならすぐに予約が取れるかも、とのこと。なんて朗報。そして無事に次の週の予約を完了することができました。

そして予約当日。早起きしてクリニックへ!
5枚にわたる健康状態の質問に答えることに。その時に予防接種履歴も聞かれたので、ビザの時に使った履歴を持っていくことをおすすめします(私は持っていなかったので、多分全部受けていると思う!とはぐらかした)。
そして体重、血圧、体温を測定し、部屋で待つこと数分。先生の到着。で、双極性障害を治療したいんだって?私は専門じゃないから無理だよ。と、一言。まあ、それは予想していました。そこから色々話を聞くと普通に自分の保険ネットワークから医者を探せとな。また、振り出しに戻る!一応おすすめの精神科医とセラピストのリスト、リファーラルの紙をくれました。

- 第三歩

ここまでやってくるとアメリカの医療体制が不便で仕方ないですが、住んだが運のなんちゃらで、やりくりするしかない。
家に帰ってすぐに保険ネットワークの一覧を引っ張り出して、もらったリストが保険カバーしているか電話してみることに。まず電話をかけたところは新患受付していません。次は保険カバーしていません。いや、カバーしてあるってウェブに書いてあった!という心の叫びは無視。薬を処方できる人がうちにはいません、とか。とりあえず全部断られた。
次にネットワークの検索で症状や新患受付等でフィルターかけて医者を検索して、それをグーグル検索してみてもクリニックのホームページすら出てこない。どこの誰かわからない人はさすがに電話するのに非常にためらう。
最後にはとりあえずメンタルヘルスケアを行っているクリニック一覧を出して、そこをググってサービス内容を確認して電話をかけていった。
数打てば当たるのか、なんとか一ヶ月後のアポイントメントを取ることができました。とりあえず安心かな。

- 結論

保険に加入することができた時点ですぐに医者を探すことをおすすめします。
アメリカの医者は予約までに時間がかかるし、予約の日がきたとしてもそこが正しいかかりつけ医になりうるとは限らない。
なので、なんとかして早めに自分で探すか、配偶者や頼れる人に医者を探してもらいましょう。そうじゃないと自分に結局返ってきます!!!!
私も次の予約まで薬が持たないので容量を減らして生活します・・・・。良くないのはわかっているけれど、もう方法がない。

頑張って生き延びます~。